お知らせ

浜松の初盆について-迎え火・送り火編-

2016年06月29日

だんだんお盆が近づいてきましたね。当寺院でも年に一回のお盆の準備を着々と?進めています。

今回はご先祖様をお迎えする「迎え火」と、お送りする「送り火」について説明していきます。

 

■■■ 迎え火(13日) ■■■

聖火ランナーのように火をつなぎ、自宅までご先祖様を案内することとなります。

①(当寺院では)ご本尊様前のローソクの火をいただき、提灯に火を灯しお墓の前に移動します。

②墓前では、提灯の火からオガラや松の木に火をつけて迎え火を行います。(直火が禁止されている場合は、ほうろく皿と呼ばれる素焼きのお皿の上で焚くようにします。)

③墓前の迎え火が消えたのを確認し、提灯を灯したまま自宅に移動します。車での移動の場合は、安全面を考え提灯の火は消してください。

当寺院ではご先祖様が迷わないようにという気持ちで、このようなLEDタイプの提灯を貸し出しています。

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④自宅の門前で迎え火をする。

⑤玄関の前で迎え火をする。(④⑤は住宅事情に合わせて実施してください。祭壇の提灯に明かりを灯してそれを迎え火代わりにする家もあります)

⑥祭壇のローソクに火をつける

※浜松では盆義理の準備の都合で、初盆の方は14時くらいから迎え火を焚くことが多くなっています。

 

 

■■■ 送り火(初盆の方は15日、初盆以外の方は16日朝) ■■■

基本的には迎え火の逆の手順で墓前まで送ります。

浜松の初盆の場合は、煩悩の数と同じ108の松の木の束を作ります。

そして火が付いた松の木を、火葬場で収骨したときと同じ竹と木で一揃いとなった箸を使い、二人で箸リレーをしながら何度かに分けて、玄関の前から門まで送り出すということも行われます。

 

 

 

当寺院では、写真のような灯籠をみんなで作って迎え火と送り火を行っています。私は今年が初参加です。上手にできると良いのですが…

灯籠

 

 

※「迎え火・送り火」の手順は宗派や地域によって異なります。

 

 

浜松の初盆について-内(家)施餓鬼・寺施餓鬼編-

2016年06月28日

「大まかな流れ編」で「お施餓鬼」について少し記載しましたが、具体的にはどのようなことなのでしょうか?

「お施餓鬼」とは「餓鬼道に落ちて苦しんでいる霊(餓鬼)を救うために、飲食を施し延命長寿を願う法要」なんだそうです。前にも触れましたが本来「お盆」と「お施餓鬼」は別の由来のある法要です。

遠州地方では「内(家)施餓鬼・寺施餓鬼」の2種類の「お施餓鬼」があり、多くの場合はお盆の時期に行います。

 

私が実家に住んでいた頃、母から「今日は内(家)施餓鬼でお坊さんが来るから…」なんて言葉をよく聞いていましたが、その頃の私は気に留めることもありませんでした(^^;)

 

今回は初盆での「お施餓鬼」についてご説明させていただきます。

 

■■■ 内(家)施餓鬼(ご自宅にて) ■■■

先祖供養のため、お盆前に僧侶が各家庭を訪れて読経します。

初盆を迎える家では親戚や故人ゆかりの方をお招きして読経の後に会食し、引出物も準備します。

※初盆に招かれたご親族の方は籠盛りと施餓鬼米を用意します。

①親戚が自宅に集まる

②僧侶が来て読経

③親族に食事を振る舞い引き出物をお持ち帰りいただく

 

 

■■■ 寺施餓鬼(お寺にて) ■■■

昨年のお盆から今年にかけて、お浄土に旅立たれた方の供養を、お寺に集まって皆で行います。

合わせて参加者の長寿・除災を願います。

初盆の方は、事前にお塔婆供養を依頼し、内(家)施餓鬼の時の籠盛と奉納米を納めるのが一般的です。

(宗派、お寺によって持参するものは異なりますのでご確認ください)

浜松のお盆について-お膳づくりに挑戦-

2016年06月20日

今回は私が初めて「霊供膳(れいくぜん)」作りにチャレンジしてみたのでご紹介いたします。

お盆だけでなく、法事の時やご命日などにもお供えすることも多いので、みなさんもチャレンジしてみてください。

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私が作った「霊供膳」は

①白米(ご飯は少し多めに盛り、ひっくり返して丸く盛ります。)

②みそ汁(豆腐とワカメ)

③ピクルス(大根・キュウリ・パプリカ)

④煮物(ジャガイモ・人参・椎茸・インゲン)

⑤ゴマ和え(インゲン)です。

お椀の配置ですが、④と⑤が入れ替わっていることもあります。(この写真では当寺院の宗派の置き方に倣っています)

「霊供膳」をお供えするときは、仏様のほうにお箸があるように、つまり仏さまに召し上がってもらうような向きで置くようにします。

 

朝ごはんを基本に応用すると、それほど手間はかからないようです。

見慣れた食事も、お膳に盛り付けるだけで豪華に見えますね!

ちなみに霊供膳は肉や魚を使いませんが、匂いのきついもの(例えばニンニクや玉ねぎ等)も避けた方が良いようです。

 

私は初めて作った のですが楽しかったです(^^♪ せっかちな私&男子率の多い我が家…人参を飾り切りするなんてことはまずありませんでした、、、が「ねじり 梅」を作ってみたり(画像で見えづらくてすみません)今が旬の野菜を使って彩りよく盛り付けも美味しそうに見えるように(←自己満足かもしれませんが)ご 先祖様に喜んでもらえるように気持ちを込めました。

亡くなった方が好きだったものを思い出しながら霊供膳を作る時間も供養になるのではないか、と思いました。

 

七月も近くなってスーパーでお盆用品を見かけるようになってきました!

今までは特に意識していなかったので目に留まらなかったのですが、約一ヶ月くらい前から季節もののコーナーに並ぶようです。

ちなみにお盆のお返しの品や篭盛りなどの予約は6月末くらいまでに済ませると良いと思いました。(お店によってご予約の締切日は異なりますので参考までに)

浜松のお盆について-準備編その2-

2016年06月17日

前回は祭壇の写真を載せましたが、今回は祭壇に準備したものをクローズアップしていきます。

初盆の場合は初盆用の祭壇に、それ以外の場合はご家庭の仏壇に飾り付けていきます。

 

①「一般的な仏具」とは、普段お仏壇に供えてあるものです。

位牌・ろうそく・生花・香炉・線香・霊供膳・菓子・季節の果物や野菜などのお供物・水向け用の水を入れた湯呑と南天の葉などです。

 

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お盆用の仏具とバランスを見ながら配置していきますが、ろうそく、香炉、線香、水向け用の水を入れた湯呑と南天の葉などは、手前に置き手の届くところに配置します。

特に浜松の初盆は盆義理など、おみえになる方も大勢いらっしゃいますのでお線香はあげやすいところに置いた方が良いと思います。

水向け用の南天の葉は香花一枚で代用もできるようです。(見えにくいですが一応上の写真にも左側に香花が映ってマス(^-^;)

 

 

②次に「お盆独自の仏具」は、真菰・精霊馬・素焼きの皿2枚・麻がら(麻木)・お迎え団子などです。

祭壇や仏壇の大きさにもよりますが、置き場所がないときは家にある適当な机を使います。

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お盆の記憶をたどっていくと「おばあちゃんとキュウリとナスで牛や馬を作ったな~」とか幼い頃の記憶が断片的に思い出されました。

「精霊馬(しょうりょううま)」というのですが、来るときは「馬に乗って早く帰ってきてください」、帰るときは「牛に乗ってたくさんの荷物を積んでゆっくりお帰りください」という意味があるそうです。

真菰(まこも)の上に向かい合わせに置きます。

一般的には祭壇を南向きに飾った場合、右に牛(ナス)、左に馬(キュウリ)となります。

(西のお浄土より馬に乗って来て、牛に乗って西のお浄土に帰る)

 

最近の精霊馬は色々工夫されている方もいて、キュウリでバイクをイメージした精霊馬を作った方もいるようです。ご先祖様もさぞかし早く帰って来られるのではないでしょうか。

 

お寺では「餓鬼飯」もお供えしました。餓鬼飯とはお洗米とさいの目に切ったナスを蓮(はす)の葉や朴の木(ほおのき)の葉を器にして盛り付けます。

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霊供膳についても実際に作ってみて写真を載せていく予定です!

 

浜松のお盆について-準備編その1-

2016年06月13日

皆さんが特に知りたい「お盆の準備」について、ご紹介していきたいと思います。

とはいえ、何しろお盆初心者の私です…何を用意して良いのやらさっぱりわかりません(^^;)

 

さて、お盆の準備は以下の2つに分けて考えると良いそうです。

①先祖代々の供養:ご自宅のお仏壇の前に、机やテーブル(盆棚や精霊棚という)などを用意して、ご自身で飾りつけます。

②新仏さまの初盆の供養:祭壇を業者さん(葬儀屋さん、仏具屋さん等)に各自手配します。

 

今年は初盆だと言って、先祖代々の供養をおろそかにしてはいけないとのことで、①と②それぞれ準備するのが本来のやり方です。

②の準備は、業者さんがきっちりやってくださることが多いので、お願いだけしておけばそれほど心配はいりません。

まずは①が基本となりますので、そちらから説明していきます。

 

分らない言葉も多いと思いますが、 お寺で見本の祭壇を準備しましたのでそちらの写真も載せてあります。本堂に展示してありますのでよろしければご覧ください。

まずは書き出してみます。

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一般的な仏具と、お盆独自の仏具に分けてみます。

 

●一般的な仏具

・位牌(いはい)
・ろうそく
・生花(せいか)
・香炉(こうろ)
・線香(せんこう)
・霊供膳(れいくぜん):正式な黒塗りのお膳のセット。仏具屋さんなどで入手。
・菓子・季節の果物や野菜などのお供物
・水向け用の水を入れた湯呑と南天の葉

お盆期間中は、帰ってきた故人に三食用意して召し上がっていただくのが、最高の「お・も・て・な・し」です!

お菓子や果物なども、好きだったもの、帰ってきたらきっと食べたいというであろうものをお供えしてあげるといいですね。

 

●お盆独自のもの
・真菰(ござのようなもの)
・精霊馬(きゅうりで作った馬とナスで作った牛)
・素焼きの皿2枚(1つにご飯・1つに煮物等のおかず、またはそうめんなどをあげる方も多いそうです。毎日新しくしてあげましょう。)
・麻がら(麻木)
・お迎え団子

またお盆は施餓鬼(せがき)と行事をあわせて行うことが多く、施餓鬼用の餓鬼飯(洗米と賽の目に切ったなすをまぜて蓮の葉または里芋の葉に盛りつけたもの)や、お茶碗にご飯を山型に盛ったものを盆棚に一緒に用意することもあります。

そして盆棚のわきには盆提灯を飾るお宅も多くあります。初盆用の白提灯と初盆以外の通常のお盆に使うカラフルな提灯と二種類あります。

 

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今回の準備編ではお盆の祭壇の写真を載せてありますが、次回では祭壇に準備したものをクローズアップして説明したいと思います。

 

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