よいお墓の選び方①(このお墓本当に大丈夫?)
「このお墓は管理費がなく、利用期限もありません」
そう聞くと、誰もが「このお墓はここにあるまま将来にわたり永久に利用できる」と考えると思います。
霊園によってはこのようなことを積極的にPRしているところもあります。
実際はどうなのでしょうか?
平成11年「墓地、埋葬等に関する法律施行規則3条」が改正され、墓地管理者は墓地整理告示をして1年間申し立てがなかった場合は「無縁墓」として墓所の処分ができることとなりました。
どういうことかというと、 お墓の使用者や祭祀承継者がいない(または不明)になり、無縁墓としてみなされると、法的な手続きを経れば、墓地の管理者が墓地を撤去できるということです。
例えば、ご夫婦二人のお墓をせっかく建てても、承継する人がいなければ、埋葬後にすぐに撤去…という事もありえるということになります。
「管理費不要、承継者不要、利用期限なし」
といったお墓は一見魅力的に思えるかもしれません。継承がなくて管理費がかからないなんて、次の世代に迷惑がかからなくていい!と思っている方も多いと思います。
霊園に勤める前は、私もそう思っていましたが、いろいろと教えてもらいながら、このようなお墓が本当に良いのだろうかと考えさせられました。
お墓のことをよく知らない一般の方は、きっとここまで深く知識を得ることはないと思います。
一生に1度きりのお墓えらび。費用の面だけでなく「どうなるのか」をしっかり見極めたいものです。
「みどり霊園」の管理費不要のプランのお墓は、期限が定められています。
「ずっとそのままがいい」
と言われることもありますが、言い方を変えればその期間は墓地の存在が保証されるということになります。
お寺が管理している霊園だからこそ、このような点でも責任のある運営が大切だと考えています。
なかなか聞けないお墓についての不安、
供養についてなどご相談くださいね。