浜松の初盆 ⑥迎え火・送り火について
浜松のお盆2022【6】~ 迎え火・送り火について~
こんにちは。
今回はご先祖様をお迎えする「迎え火(むかえび)」、お送りする「送り火(おくりび)」についてです。
・迎え火
ご先祖様が迷わず自宅に帰って来られるように迎え火を焚いてお迎えします。
一般的に13日に行われます。
①(当院では)ご本尊様のローソクから火をいただき、提灯に火を灯します。
②墓前で、ご本尊様からいただいた提灯の火から、オガラや松の木に火をつけて迎え火を行います。(ほうろく皿と呼ばれる素焼きのお皿の上で焚くようにします。直火は禁止されている場所もありますのでご注意ください。)
③墓前の迎え火が消えたのを確認し、提灯を灯したまま自宅に移動します。(お車での移動の場合は、安全面を考え提灯の火は消してください)
※当霊園ではご先祖様が迷わないようにという気持ちで、このようなLEDタイプの提灯を初盆の方に貸し出しております。
④自宅の門前で迎え火をします。
⑤玄関の前で迎え火を行います。(④⑤は住宅事情に合わせて実施してください。玄関先のちょうちんや、祭壇の提灯を迎え火代わりにするお宅もあります)
⑥自宅祭壇のローソクに火をつける
※浜松では盆義理の準備の都合で、初盆の方は14時くらいから迎え火を焚くことが多くなっています。
・送り火(おくりび)
送り火は、ご先祖様があの世に無事戻れるよう送り出すために行います。
初盆の仏さまは15日、それ以外の仏さまは16日の朝に送るとされています。
基本的には迎え火とは逆の手順で墓前まで送ります。
浜松の初盆の場合は、煩悩と同じ108本の松の木の束を108束作るとされています。
そして火がついた松の木を、竹と木で一揃いとなった箸を使い、二人で箸リレーをしながら何度かに分けて、玄関の前から門まで送り出すということが昔から行われていました。
その後お寺に、お盆のお飾り「精霊馬(おしょろ様)」「施餓鬼旗」「五如来旗」などを新聞に包み寺行事としてお焚き上げをします。
※「迎え火・送り火」の手順は宗派や地域によって異なります。
迎え火・送り火の由来は日本古来の習俗として行われていた、祖先の霊を鎮(しず)める供養の形であったと考えられています。
次回は「みどり霊園で取り扱っているお盆グッズ」についてお知らせいたします。