浜松のお盆について-準備編その2-
前回は祭壇の写真を載せましたが、今回は祭壇に準備したものをクローズアップしていきます。
初盆の場合は初盆用の祭壇に、それ以外の場合はご家庭の仏壇に飾り付けていきます。
①「一般的な仏具」とは、普段お仏壇に供えてあるものです。
位牌・ろうそく・生花・香炉・線香・霊供膳・菓子・季節の果物や野菜などのお供物・水向け用の水を入れた湯呑と南天の葉などです。
お盆用の仏具とバランスを見ながら配置していきますが、ろうそく、香炉、線香、水向け用の水を入れた湯呑と南天の葉などは、手前に置き手の届くところに配置します。
特に浜松の初盆は盆義理など、おみえになる方も大勢いらっしゃいますのでお線香はあげやすいところに置いた方が良いと思います。
水向け用の南天の葉は香花一枚で代用もできるようです。(見えにくいですが一応上の写真にも左側に香花が映ってマス(^-^;)
②次に「お盆独自の仏具」は、真菰・精霊馬・素焼きの皿2枚・麻がら(麻木)・お迎え団子などです。
祭壇や仏壇の大きさにもよりますが、置き場所がないときは家にある適当な机を使います。
お盆の記憶をたどっていくと「おばあちゃんとキュウリとナスで牛や馬を作ったな~」とか幼い頃の記憶が断片的に思い出されました。
「精霊馬(しょうりょううま)」というのですが、来るときは「馬に乗って早く帰ってきてください」、帰るときは「牛に乗ってたくさんの荷物を積んでゆっくりお帰りください」という意味があるそうです。
真菰(まこも)の上に向かい合わせに置きます。
一般的には祭壇を南向きに飾った場合、右に牛(ナス)、左に馬(キュウリ)となります。
(西のお浄土より馬に乗って来て、牛に乗って西のお浄土に帰る)
最近の精霊馬は色々工夫されている方もいて、キュウリでバイクをイメージした精霊馬を作った方もいるようです。ご先祖様もさぞかし早く帰って来られるのではないでしょうか。
お寺では「餓鬼飯」もお供えしました。餓鬼飯とはお洗米とさいの目に切ったナスを蓮(はす)の葉や朴の木(ほおのき)の葉を器にして盛り付けます。
霊供膳についても実際に作ってみて写真を載せていく予定です!