浜松(遠州地方)の初盆⑤迎え火・送り火
こんにちは
浜松市はあいにくの雨です。
本日は、前回のブログに続き浜松(遠州地方)の初盆⑤「迎え火(むかえび)・送り火(おくりび)」についてです。
迎え火は自宅までご先祖さまをお迎えし、送り火とはご先祖様があの世に無事戻れるようにと「送り火」を行います。
迎え火
①(当院では)ご本尊様前のローソクに火をいただき、提灯に火を灯しお墓の前に移動します。
②墓前では提灯の火からオガラや松の木に火をつけて迎え火を行います。(ほうろく皿と呼ばれる素焼きのお皿の上で焚くようにします。直火は禁止されている場所もありますのでご注意ください。)
③墓前の迎え火が消えたのを確認し、提灯を灯したまま自宅に移動します。(お車での移動の場合は、安全面を考え提灯の火は消してください)
※当霊園ではご先祖様が迷わないようにという気持ちで、このような」LEDタイプの提灯を貸し出しております。
送り火
基本的には迎え火とは逆の手順で墓前まで送ります。
浜松の初盆の場合は、煩悩と同じ108の松の木の束を作ります。
そして火がついた松の木を、竹と木で一揃いとなった箸を使い、二人で箸リレーをしながら何度か分けて、玄関の前から門まで送り出すということも行われます。
その後お寺に、お盆のお飾り「白木の位牌」「精霊馬(おしょろ様)」「施餓鬼旗」「五如来旗」などを新聞に包み寺行事としてお焚き上げをします。
※「迎え火・送り火」の手順は宗派や地域によって異なります。
以上で「浜松の初盆について」になります。
おおまかな流れから、うち施餓鬼・寺施餓鬼、迎え火・送り火まで書かせて頂きました。
ご先祖様をお迎えし、供養する風習は地域ごとにさまざまですが、ご先祖さまへの「敬いの心」を次の世代についでいくこともお盆の大切な意味といえると思います。
毎年くるお盆、今一度ご先祖様に感謝しお迎えしたいですね。