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浜松の初盆について-内(家)施餓鬼・寺施餓鬼編-

「大まかな流れ編」で「お施餓鬼」について少し記載しましたが、具体的にはどのようなことなのでしょうか?

「お施餓鬼」とは「餓鬼道に落ちて苦しんでいる霊(餓鬼)を救うために、飲食を施し延命長寿を願う法要」なんだそうです。前にも触れましたが本来「お盆」と「お施餓鬼」は別の由来のある法要です。

遠州地方では「内(家)施餓鬼・寺施餓鬼」の2種類の「お施餓鬼」があり、多くの場合はお盆の時期に行います。

 

私が実家に住んでいた頃、母から「今日は内(家)施餓鬼でお坊さんが来るから…」なんて言葉をよく聞いていましたが、その頃の私は気に留めることもありませんでした(^^;)

 

今回は初盆での「お施餓鬼」についてご説明させていただきます。

 

■■■ 内(家)施餓鬼(ご自宅にて) ■■■

先祖供養のため、お盆前に僧侶が各家庭を訪れて読経します。

初盆を迎える家では親戚や故人ゆかりの方をお招きして読経の後に会食し、引出物も準備します。

※初盆に招かれたご親族の方は籠盛りと施餓鬼米を用意します。

①親戚が自宅に集まる

②僧侶が来て読経

③親族に食事を振る舞い引き出物をお持ち帰りいただく

 

 

■■■ 寺施餓鬼(お寺にて) ■■■

昨年のお盆から今年にかけて、お浄土に旅立たれた方の供養を、お寺に集まって皆で行います。

合わせて参加者の長寿・除災を願います。

初盆の方は、事前にお塔婆供養を依頼し、内(家)施餓鬼の時の籠盛と奉納米を納めるのが一般的です。

(宗派、お寺によって持参するものは異なりますのでご確認ください)