浜松の初盆について-迎え火・送り火編-
だんだんお盆が近づいてきましたね。当寺院でも年に一回のお盆の準備を着々と?進めています。
今回はご先祖様をお迎えする「迎え火」と、お送りする「送り火」について説明していきます。
■■■ 迎え火(13日) ■■■
聖火ランナーのように火をつなぎ、自宅までご先祖様を案内することとなります。
①(当寺院では)ご本尊様前のローソクの火をいただき、提灯に火を灯しお墓の前に移動します。
②墓前では、提灯の火からオガラや松の木に火をつけて迎え火を行います。(直火が禁止されている場合は、ほうろく皿と呼ばれる素焼きのお皿の上で焚くようにします。)
③墓前の迎え火が消えたのを確認し、提灯を灯したまま自宅に移動します。車での移動の場合は、安全面を考え提灯の火は消してください。
当寺院ではご先祖様が迷わないようにという気持ちで、このようなLEDタイプの提灯を貸し出しています。
④自宅の門前で迎え火をする。
⑤玄関の前で迎え火をする。(④⑤は住宅事情に合わせて実施してください。祭壇の提灯に明かりを灯してそれを迎え火代わりにする家もあります)
⑥祭壇のローソクに火をつける
※浜松では盆義理の準備の都合で、初盆の方は14時くらいから迎え火を焚くことが多くなっています。
■■■ 送り火(初盆の方は15日、初盆以外の方は16日朝) ■■■
基本的には迎え火の逆の手順で墓前まで送ります。
浜松の初盆の場合は、煩悩の数と同じ108の松の木の束を作ります。
そして火が付いた松の木を、火葬場で収骨したときと同じ竹と木で一揃いとなった箸を使い、二人で箸リレーをしながら何度かに分けて、玄関の前から門まで送り出すということも行われます。
当寺院では、写真のような灯籠をみんなで作って迎え火と送り火を行っています。私は今年が初参加です。上手にできると良いのですが…
※「迎え火・送り火」の手順は宗派や地域によって異なります。