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浜松のお盆 準備編

浜松お盆

暑い日が続いています。今回はお盆の準備についてお話しします。

お盆の準備って何をどうしたらいいの?

そんなお悩みをよく聞きます。初盆と初盆でない方で準備が異なります。皆さんの家は初盆でしょうか?そもそも初盆って何という方。初盆とは身内の方が亡くなられてから初めて迎えるお盆のことです。

浜松の初盆は他の地域と比べて華やかで独特の風習があるそうです。そんな初盆の説明はまた次回。今回は初盆でない方がお盆を迎えるにあたって準備するものをご紹介します。

飾りつけの実物をご覧になりたい方は、霊園の本堂に飾りつけを展示していますので、ぜひ見にいらしてください。地域や宗派によって異なりますので、あくまで一例とお考えください。

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まず準備において大事なのは何よりも「おもてなしの心」です!久しぶりに我が家に帰ってくるご先祖様に、「おもてなしの心」で迎えましょう。最初にお部屋、仏壇仏具の掃除をします。おもてなしの第一歩は、場所を整えること。きれいな状態でご先祖様をお迎えしましょう。

そして仏壇の前に机(大きさは自由)を一つ用意します。この机を盆棚または精霊棚と言います。

■■■■■盆棚(精霊棚)に置くもの■■■■■

お盆の時期になると仏具屋さんなどで簡単に手に入るものばかりです。普段聞きなれないものもたくさん出てきますが、ご安心を!

●一般的な法事でも使うもの
・位牌
・ろうそく
・生花
・香炉
・線香
・水向け用の水を入れた湯呑と南天の葉
・お膳
・季節の果物や野菜・菓子などのお供物

お盆の期間中はできるだけきちんとお膳をお供えしましょう。
お膳がない方は、仏具屋さんに行くと黒塗りのお膳が手に入ります。
できれば、お盆期間中くらいは生前と同じように、家族と同じように三食用意してあげるのが故人にとっては一番うれしいことだと思います。お供物はせっかくの機会ですので故人の好きだったものをお供えしてあげるといいですね。

●お盆独自のもの
・真菰(ござのようなもの)
・精霊馬(きゅうりで作った馬とナスで作った牛)
・素焼きの皿2枚(1つにご飯・1つに煮物等のおかず、またはそうめんなどをあげる方も多いそうです。毎日新しくしてあげましょう。)
・麻がら(麻木)
・お迎え団子

またお盆では施餓鬼(おせがき)の供養を一緒に行うことがほとんどのため、施餓鬼用の餓鬼飯(洗米と賽の目に切ったなすをまぜたものを、蓮の葉または里芋の葉に盛りつけます。)や、お茶碗にご飯を山型に盛ったものを盆棚に一緒に用意します。

そして盆棚のわきには盆提灯を飾るお宅も多くあります。初盆用の白提灯と初盆以外の通常のお盆に使うカラフルな提灯と二種類あります。

精霊馬には、「馬に乗って少しでも早く帰ってきてください。」「帰りは牛にたくさんの荷物を積んでお帰りください。」また、「少しでもゆっくりと帰ってください。」という意味があるそうです。
キュウリやナスに麻がらで足をつけます。(割りばしなどで作ってもOK)小豆で目をつけたりなど、各ご家庭で色々と工夫して作っています。
お盆の終わりに川に流す風習のある地域もあるそうです。
うちのお寺では15日にお焚き上げをします。

色々準備するものが多く大変そうにも感じられますが、お盆は皆で故人を懐かしみ、思いを馳せる良い機会です。おもてなしの心で、故人をお迎えしましょう!