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浜松の初盆 ④準備について(盆棚の飾り方編)

浜松のお盆2022【4】~準備について(盆棚の飾り方編)~

 

前回のブログで祭壇の準備のお話をしました。

今回のブログでは盆棚の飾り方などのお話をしたいと思います。

基本的には盆棚の設置については依頼した葬儀会社または仏具屋さんが設置してくれる場合が多いです。

飾り物の一部も用意してくれる場合もあります。

葬儀屋さんや仏具屋さんが盆棚を設置した後、不足しているものを追加で用意するといいでしょう。

お盆の時期になるとホームセンターやスーパーにお盆用品が並びます。

 

 

盆棚の飾り方


             飾り方は地域や宗派などにより異なります

 

・位牌

・遺影

・霊供膳

・お供え物(果物・野菜・お菓子など)

・餓鬼めし(水の子)

・おしょろ様(精霊馬)

真菰(まこも)というゴザのようなものの上に飾ります

・お迎え団子

・仏具(香炉、ろうそく立て、おりんなど)

仏具は葬儀屋さんや仏具屋さんで祭壇と一緒にお借りすることもできます。

 

上記を準備することになります。

 

 

 

 

霊供膳


仏前にお供えする精進料理のお膳のことです。

お膳に料理が入った5つの器をのせてお供えします。

親碗・・ごはんを丸く大盛りに盛ります。

汁椀・・お味噌汁やお吸い物を入れます。

平椀・・和え物や煮物を入れます。

つぼ椀・煮豆や胡麻和えなどの和え物を入れます。

高坏・・漬物など香の物を盛ります。

 

お膳を置く向きや器を置く位置は地域や宗派によって異なりますので、確認いただくとよいと思います。

 

 

おしょろ様(精霊馬)


ご先祖様の乗り物としてキュウリと茄子で馬と牛をかたどった飾りがおしょろ様、または精霊馬(しょうりょううま)と呼ばれています。

ご先祖様がこちらに帰ってくる時は早く帰って来られるようにキュウリで作った馬を、

極楽浄土へ戻られる時には名残を惜しみつつゆっくり行くために茄子で作った牛を用意すると言われています。

【おしょろ様(精霊馬)の作り方】

①キュウリ、ナスいずれも一本まるごと使います。

②きゅうりなら細い方を、ナスはヘタのついている方を頭に見立て、

おがら(麻の茎)や割り箸を適当な長さに切りそろえ自立できるよう差していきます。

③おしょろ様(精霊馬)用のお供えとして素焼きのお皿2枚にゆでたそうめんや煮物などを用意します。

 

 

 

お供え物(野菜や果物、お菓子)


お供え物はご先祖様への敬意と感謝の気持ちを表現するためのもので、各家によって様々なものがお供えされているようです。

どちらかというと、夏なので痛みやすい果物はお供えには向かず、

リンゴやメロンなど常温で長持ちする果物がおすすめです。

お菓子や饅頭などご先祖様が好きだったものをお供えするのも喜ばれるかと思います。

 

 

 

 

餓鬼めし(水の子)


餓鬼の世界とは、飢えと渇きに苦しむ世界です。

餓鬼の喉は針のように細く、食べ物を口に入れようとすると燃えて食べられないと言われています。

餓鬼めしは、茄子とキュウリをさいの目に刻み水に浸すのは餓鬼が食べられるようにとの心配りなのでしょう。

 

【餓鬼めし(水の子)の作り方】

①キュウリと茄子をさいの目に切ります。

②洗った米を①に混ぜ、蓮の葉で清めた水を含ませます。

③蓮の葉(または里芋の葉)を敷いた器に盛り付けます。

 

 

 

以上、盆棚の飾り方についてお話させていただきました。

普段聞きなれない言葉も多く、何をしたらよいのか分からず難しいと思ってしまいます。

このブログでお盆の準備ってこんなことをすればいいんだな~と思ってもらえたら幸いです。

 

分からない事がありましたら、

まずお寺へ確認したうえで盆棚の手配の際に葬儀会社や仏具屋さんに確認をするのがよいでしょう。

 

 

次回はお施餓鬼についてのお話になります。

 

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